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代表司法書士の松浦亮介と申します。
私は学生時代から法律に興味があり、大学は弁護士を目指して法学部に入学しました。
その授業で司法書士さんが特別講師として来られたことがあり、その先生にいろいろ仕事の話を伺い、「身近な法律家」というフレーズに魅かれ、司法書士という職業に興味を持つようになりました。
特に当時はクレサラが社会問題化しており、知識や情報を得られず、弁護士等の専門家の費用も支払えない弱者の味方というイメージでした。
そんな私が、大学を卒業してから司法書士になるまでの経歴をエピソードを交えてプロフィールとしてご紹介したいと思います。
大学卒業後、就職はせず司法書士を目指す!
大学卒業後、司法書士の勉強に集中できるように正社員として就職せずにアルバイトを始めました。
家から近かったことと、高級レストランの接客や料理に興味があったこともあり、イタリアンレストランでホール業務のアルバイトとして2年程勤務しました。
イタリアンレストランでは料理を運ぶ際に両手で3~4皿持つことも多いのですが、あまり器用なタイプでなかった私はそのお皿すべてを落として、料理どころかお皿も全て割ってしまうことも何度となくありました。
2~3万円のコースのメイン料理のときもあったので、今でもシェフや店長には本当に申し訳なかったと思っています・・・。
幸い優しい人たちに囲まれていたので怒鳴られるようなこともありませんでした。
その後、カラオケ店などでアルバイトしながら司法書士試験の勉強を続けていましたが、なかなか合格まで届かないという試験結果が毎年続いていました。
カラオケ店のキッチンで包丁を洗っていた時に、手が滑ってしまい右手を5針も縫う全治3か月の怪我をしたこともありましたが、ここでも先輩や後輩に恵まれ楽しいフリーター生活を送っていました。
しかしその頃すでに27歳になり、なかなか合格しない司法書士に対する執着も薄れつつありました。
「こんなことではいけない!何のために今まで勉強してきたんだ。よし、改めて司法書士に対するモチベーションを上げるために司法書士事務所で事務員として働きながら資格取得を目指そう!」と思い、司法書士事務所への就職活動を始めました。
司法書士事務所に就職
折しもリーマンショックの直後で、1件の求人に応募者が100人以上という事務所もありましたが、運良く家から近い事務所に採用していただくことができました。
目指している司法書士の仕事に、補助者(事務員)というカタチでも携われることが嬉しくて、毎日張り切って仕事をしていました。
始めの頃は失敗もたくさんしました。
登記の申請書類に不備があると「補正」といって法務局から書類の訂正を命じられるのですが、この時に司法書士の仕事は「一文字間違っても取り返しのつかないことになる非常に細かい神経を使う仕事」だと実感しました。
しかし、そんな細かいチェックや書類の作成を苦に思わない性格でしたので、失敗をして代表や先輩に怒られつつも徐々に司法書士業務に慣れていきました。
この事務所で働いている時に、現在の妻(赤木)が入所してきました(妻は既に司法書士試験に合格していました。)。
しばらくして付き合いはじめ、結婚することを決めたこともあり、妻は事務所を退所して独立することになりました。
「まこと司法書士事務所」開業!
妻が独立して「まこと司法書士事務所」を開業しました。
当時私はまだ同じ司法書士事務所で補助者として働いていたのですが、古株になっていくにつれて仕事量も増え忙しくなり、試験勉強の時間の確保が難しくなっていました。
そこで、私も退所を決意し、妻とともに事務所を経営していく中で勉強を続けていくことにしました。
その年、籍を入れてから一年遅れで結婚式を挙げることが決まっていたのですが、このままでは「新婦は司法書士として〇〇年に独立開業したが、新郎は資格取得のため勉強中。。。」という司会者さんの読み上げる紹介が頭によぎり、なんとしても今年合格しないと!と一念発起し、なんとか運良くその年の試験に合格することができました。
頼れる法律家になりたい!
司法書士試験に合格すると様々な新人研修を受けることになるのですが、その場で同期や先輩と話をする機会があり、いよいよ一人前の司法書士として仕事していくにあたって、これからの時代どのような司法書士が求められるのだろうかと考えるようになりました。
インターネットの普及や公共サービスの向上により、知識や情報を得るのが簡単になった現代で、司法書士に依頼しなければ解決できない問題は決して多くないと言えます。
登記や相続、裁判所での手続き等が必要になった場合、まずは専門家に依頼することを考えるでしょうが、ほとんどの方が費用がいくらかかるのかを心配し、結果自分で調べながらやってみようという人も多くなりました。
そんな時代にどのような場面で司法書士が活躍できるのか、正直なところまだ答えは出ていません。
同期やその他の多くの司法書士さんと同じように、家族信託や任意後見、債務整理等の未開の分野に日々チャレンジしているところです。
そして大学時代に耳にした『身近な“頼れる”法律家』と胸を張って言えるように、一つ一つの案件をお客様に寄り添って対応するように心掛けています。
急ぎの案件や心理的ストレスのかかる難しい案件をまとめたときに「先生やったら何でも相談できますわ~」「自分のまわりで相続で困っている人がいたら必ず紹介しますわ~」と言っていただけると、少しは『身近な“頼れる”法律家』に近づけているのかなと思うようになりました。
後見制度の仕事への思い
初めて『成年後見』の制度を知ったのは、司法書士試験のテキストでしたが、当時は具体的なイメージが湧かず、機械的に申立人の範囲や後見人の権限について暗記するだけでした。
その後、補助者時代の事務所はほとんど後見の業務を行っていなかったため、試験に合格し独立してからようやく、自分自身が後見人としてお仕事をさせていただく機会ができました。
初めての後見業務で感じたのは、財産の管理から身上監護まで、年金・保険・福祉・介護等の幅広い知識を必要とするのはもちろんのこと、本人さんやそのご家族と信頼関係を構築するのがとても大変だということです。
それは初めて司法書士業務、特に登記の案件に携わった際に感じた独特の細かさとは次元の違う大変さでした。
老人ホーム等の施設の選定、自宅の管理・処分や要介護認定の申請、障害福祉サービスの申込み等、例を挙げるときりがないのですが、後見人に与えられた権限は非常に広範です。
しかし、家庭裁判所等から依頼を受けて成年後見人に就任する場合、担当させていただく本人さんは既に判断能力が衰えており、その方が今までどのような人生を生きてきて、これからどのようなサービスを受けながら生活するのを望まれているのかを把握するのが困難な場合もあります。
本人さんの意思を尊重しながら、ケアマネージャーやヘルパー、ソーシャルワーカーさん達のような支援者の方々と相談してすすめるのですが、最終的には後見人が判断する局面も多いため、責任は重いですが、その人に寄り添って工夫しながらすすめていくという点にやりがいを感じるようになりました。
それとともに、元気で判断能力も十分にある間に本人さんと相談しながら支援内容を決めていく任意後見制度も積極的に活用していきたいと思うようになりました。
最後に
長いプロフィールをお読みいただき、ありがとうございました。
司法書士に仕事を依頼する時に「この人って、どんな人だろう?」と思われる方は多いと思います。
ましてや後見人として自分や家族等にこれから一生涯関わっていくのであればなおさらです。
私は大きくも小さくも見せない等身大の自分のプロフィールを見て頂きたいという思いで、書きました。
もし何か「ちょっと聞いてみたい」ということがあれば、是非ご連絡下さい。
お会いできるのを楽しみにしています。
代表司法書士
松浦 亮介